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「セレナで家族4人、車中泊できるかな…」と不安に感じたことはありませんか?
実際に我が家でも、初めての車中泊では「横幅足りる?段差つらくない?」とドキドキでした。
ですが、実際にやってみてわかったのは――
ちょっとした工夫と準備で、家族4人でも快適に眠れる空間がちゃんと作れるということ。
この記事では、セレナで4人が寝るためのレイアウト例や段差の解消方法、
我が家が実際に使っている板やマットの選び方まで、実体験をもとに詳しく紹介しています。
家族で寝ころびながら「どこで寝ようか?」とワクワクする夜を、セレナで叶えてみませんか?
記事のポイント
- セレナで家族4人が寝るための具体的なレイアウト方法
- 段差を解消して快適に寝るための板やマットの工夫
- 子どもの寝かせ方や安全対策の実践的なアイデア
- 限られた車内空間を有効活用する収納と配置のコツ
セレナで車中泊4人は可能?寝方とレイアウトの工夫
「セレナで家族4人が寝られるのか?」という疑問に対して、ポイントになるのは車内スペースの使い方と寝るための工夫です。まずは、実際にぶつかる“狭さ”や“段差”といった問題点から確認してみましょう。
横幅と段差…4人で寝るというハードル

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セレナで4人が車中泊するとなると、真っ先に気になるのは「ほんとにそんなに寝られるの?」というスペースの問題です。 実際、セレナはミニバンの中では広い部類に入りますが、それでも大人4人が足を伸ばして快眠…というのは正直厳しいだろうというのが現実。しかし、大人2人子ども2人の家族4人なら何とかなります。
特に問題となるのは以下の2点:
- 横幅の狭さ(特に子どもが大きくなってからは正直狭い)
- 段差や隙間(シートを倒してもフルフラットにはならず段差有り)
これらをどう乗り越えるかが、快適な4人車中泊のカギになります。
▶️ セレナで車中泊 家族4人での寝方のコツと快適な空間の作り方
DriveCamp立ち上げ初期に書いた記事もあわせてチェックしてみてください。
セレナのサイズでどう寝る?レイアウト実例

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セレナの室内長は約2800mm前後、横幅約1500mm。ちょっと工夫をすれば大人2人+子ども2人程度なら十分に就寝可能です。 実際には以下のようなレイアウトが現実的です:
-
2列目&3列目シートを倒し、板とマットやクッションを敷く
-
荷物は2列目足元、助手席へ移動、運転席はトイレ時の玄関や緊急時の為、できる限り荷物は置かない
-
寝具は車幅サイズに合ったマットや布団を活用(セミダブルがほぼぴったり)
とくに重要なのは「マットの敷き方」。家庭用布団をそのまま使うと段差に負けて寝心地が悪くなってしまいますので、カットした板を使うのがミソ。これは後で紹介します。
年齢別・子どもの寝かせ方の工夫

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子どもが小さいうちは、大人2人子ども2人の4人が横一列でもなんとか寝られます。 しかし、小学生になって体が大きくなってくると流石に横一列では窮屈になるため、大人は1人づつ上下逆に寝る形に変更していくのが現実的。
たとえば:
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幼児:大人が両サイド、子どもが真ん中で添い寝(親子横並び)
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小学生:大人1人子ども1人は頭を上下逆で配置
我が家が実際にやった寝方とポイント

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うちの場合は、セレナに家庭用布団+分厚い低反発マット+敷きパッド+板で段差を埋めて、大人1人子ども1人のペアになって頭の向きを反対にして寝ています。
正直、寝返りにはコツが要りますが、「寝るだけ」と割り切れば十分快適です。子どもたちはいつもグッスリです(大人も)。いつまでこの寝方で寝られるかは分かりませんが、子どもが小学生のうちは大丈夫かと思います。
セレナで4人の車中泊 必須アイテムとテクニック
レイアウトや寝方の工夫に加えて、より快適に過ごすためには道具選びや安全対策も欠かせません。
ここでは、我が家が実際に使っているマットや板、収納術まで、具体的なアイテムと活用法を紹介します。
快眠には欠かせない!おすすめのマットと布団

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段差を埋めてフラットな寝床をつくるには、マット選びが超重要です。理想は低反発系の10cm以上の厚手マットですが、収納スペースとの兼ね合いもあるため、2〜3cmのキャンプマット+銀マットの重ね技も定番。その場合、後述する板との組み合わせで劇的に寝心地が変わります。
また、車幅にぴったりなセミダブルサイズの布団を使うと、フィット感が増して快眠につながります。カタログデータでは1500mm近く内寸横幅がありますが、実際に布団が敷ける横幅は1300mm程しか無いため注意が必要です。
コンパネ(板)を活用してフラットな寝床を作るコツと注意点

DriveCamp編集部のセレナHFC26 簡易ベッド化した後部座席
セレナで車中泊をする際、コンパネ(以下、板と表記)を活用すると、より安定したフラットな寝床を作ることができます。純正のシートアレンジではそのまま寝るには辛い段差が残るため、寝心地を向上させるためには板を敷くのが効果的です。
まず、板のサイズ選びが重要です。車内のスペースに合ったサイズを選ばないと、設置時にずれてしまい、寝るときに違和感を感じることがあります。そのため、事前に車内の寸法を測り、適切な大きさの板を用意することが大切です。我が家では1300✕650にカットした9ミリ厚のOSB板を2枚使用していますが、上に敷くマットが分厚い為強度も必要十分です。もちろん安価なコンパネでも大丈夫です。
もし、強度に不安があったり使用するマットが薄い場合は、12ミリ程度の板厚を選んだほうが安心です。また、シートと板との隙間には着替えや洗濯物等を詰め込んで、上に乗っても板が安定する様にする必要があります。
この板を敷くだけで、シートのくぼみや凸凹がしっかりフラットになり、寝心地が劇的に改善されます。布団やマットだけでは解消できない段差も、板があることでほぼ平らにできるため、「寝るだけ」ではなく「ぐっすり寝られる空間」へと変わります。
また、車のシートに傷やダメージを防ぐ工夫も必要です。設置や撤収を繰り返すうちに、シートが擦れて跡がついてしまうことがあります。その対策として、板の端をサンドペーパーで滑らかにしておくのはもちろん、板の角を落とす、フェルト地の布を貼るなどの対策をすることで、ダメージを最小限に抑えることができます。
ちなみに我が家の場合、シートに傷が入っても良いと割り切り、板の形状以外では特に何も対策はしていません。
子どもの寝返り対策と安全対策

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子どもと一緒の車中泊では、寝返りによるスペースの圧迫や落下リスクにも気を配る必要があります。
サイドにクッションやタオルで“ガード”をつくるだけでも安心感が違いますし、子どもが布団からはみ出さないよう、寝る位置を壁側に寄せるのもひとつのテクです。
また、車両後部側を頭にする場合には問題有りませんが、車両前部側に頭を持ってくる場合、足元に子どもが落下しないようにガードする必要があります。
具体的には、運転席及び助手席の前後位置とリクライニングの調整で、布団と前席との隙間を無くし、真ん中には着替えなどが入ったバッグ等でしっかり壁を作っておくことで子どもが足元に転がり落ちることをある程度防ぐことが出来ます。
大人の寝返りに必須の便利アイテム

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狭い車中泊では寝返りを打つのも一苦労、左右にスペースが無いため同じ位置で回転しなければなりません。
そこでおすすめしたいアイテムが、車内用のハンガーバーです。もともと釣り竿を設置する為に購入したものでしたが、タオルや濡れたものを干すという事にも活躍しますし、寝返りもこのバーに掴まって上半身を少し浮かすことによってその場で簡単に寝返りが打てるようになります。
ただし、全体重を預ける勢いでぶら下がると曲がるため、掴まる際には気を付けてぶら下がるようにしましょう。
限られたスペースを活かす収納と配置術

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車中泊では、寝床スペースを確保するための“荷物の逃し方”も重要です。
おすすめの方法は以下のとおり:
- 2列目の足元スペースに着替えバッグ等を突っ込む
- すぐに使わないものはリアトランクのスペース、3列目足元へ
- 助手席とその足元はスペースの宝庫
- 運転席は緊急時の為にも荷物は置かない
着替えやタオル類、洗濯物等を入れる物として、ハードケースではなく柔らかいナイロンバッグ等に入れることによって、狭いスペースへ効率的に収納することが出来るようになります。
また運転席は「靴脱ぎ場兼出入り口」としても使うので、荷物は置かないようにしています。
セレナで4人の車中泊を楽しむために大切なこと

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セレナでの家族4人車中泊は、決して「広々快適」というわけではありません。けれど、工夫次第で思い出に残る快適な寝床は作ることができます。
大切なのは以下のポイント:
記事のポイントまとめ
- シートの段差を解消する“板+マット”のコンビネーション
- 子どもの安全を守る寝かせ方とガードの工夫
- 面倒くさがらずに寝床設置と荷物の移動をする
- そして、ちょっとした「慣れ」と「楽しむ心」
セレナは工夫のしがいがあるクルマです。寝床を広げて、家族でゴロゴロした時間こそが、最高の旅の思い出になるかもしれません。